室井一辰 医療経済ジャーナリスト

医療経済ジャーナリスト、室井一辰。『絶対に受けたくない無駄な医療』の連載をはじめ、医療経済にまつわる話題をご提供いたします。

ベトナムの病院が赤字で悲鳴を上げているという話

ベトナムの病院が赤字で悲鳴を上げているという話。高級な医療をうたって開業したものの閑古鳥がないて収益が上がらないという話です。その背景が面白くて、ベトナム人は国内の医療機関が信頼ならないので、海外で医療を受けているというわけです。その金額たるや2000億円という話。思うのですが、主要な医療行為は保険の問題さえクリアすれば、世界の中で集約してしまえばいいんですよね。日本の公的保険を民営化して、外国人にも保険料を払ってもらうといったアクロバティックな改革をしてしまうのはどうでしょう。荒唐無稽かもしれないなと思いますが、日本の問題で、どの病院でも最新医療を提供するのは効率が悪いし、技術のうまく上がりませんよね。この間、群馬大学で腹腔鏡の事故が報道されましたが、根底には医療の集約化の問題があります。どこの大学も同じような医療を提供する必要がないのにやっているという。アジアの中である治療は集約して全部やってしまう。患者もアジア全域から集めるという発想転換が欲しいところ、ですね。
⇒ http://www.viet-jo.com/news/economy/141118074717.html